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江藤塾

釣り人のための新時代へ!
マナー向上と共に未来を守ろう!

Roy
Youtube動画、Web制作担当

江藤 文人
塾長
釣り歴(遊びも合わせ) 40年
主にサクラマス・ヒラメ・イカ・マグロ・サケを追いかけ北海道中を駆け巡ります。

北海道のヒグマ問題:出没増加と取り組み、釣り人の役割

北海道では近年、クマによる人身被害が深刻化しています。
特に人里に近い場所でのクマの目撃件数が増加しており、それに伴い死亡事故も増加しています。
冬眠を終えたクマが活動を活発化させるこの時期、被害拡大への懸念が高まっています。

クマの目撃情報
(令和6年3月中旬まで)

  • 北海道・釧路市春採8丁目付近、2月19日午後5時5分ごろ、クマとみられる動物が出没
  • 北海道・根室市落石東の踏切、3月3日午前8時45分ごろ
  • 北海道・むかわ町穂別稲里の国道274号、3月11日午後5時半すぎ
  • 北海道・乙部町豊浜豊浜付近、3月11日から14日まで4日間連続
    北海道・乙部町豊浜豊浜の国道229号、3月16日午前10時半頃
  • 北海道・根室市駒場町2丁目、3月12日午前10時15分ごろ、クマとみられる動物が出没
  • 北海道・池田町美加登付近の町道、15日午後6時55分ごろ

北海道でのクマによる人身被害件数

クマの捕獲に関して

「春グマ駆除」と「春季管理捕獲」

  • 春グマ駆除
    北海道において、1966年から1990年まで、ヒグマによる人身事故や農作物被害を未然に防ぐ目的で有害駆除の特例として導入されました。 しかし、人畜への被害が減少し、ヒグマの捕獲数も長期にわたり減少傾向にあることから、「春季のヒグマ駆除許可手続き」は廃止されました。
  • 春季管理捕獲
    春季クマ駆除廃止から約30年が経過した2023年、北海道全域でこの制度が新たに設けられました。
    この制度の背景には、クマが人里に出没するのを未然に防ぐために、個体数の管理や駆除を通じてクマに人間への警戒心を醸成することが挙げられます。
    今年は「春季管理捕獲」について、実施の意向を示した自治体が昨年の3倍以上の64市町村に拡大しているとの報告があります。
    ◆札幌市では15日に「春期管理捕獲」を実施しています。

詳細は人里出没抑制等のための春期管理捕獲の概要をご覧ください。

クマを「指定管理鳥獣」に追加決定

北海道でのクマの頻繁な目撃とそれに伴う人的被害の増加は、深刻な問題へと発展しています。
かつては森林や山間部に生息していたヒグマが、食料の探求や生息域の変化により、人が暮らす場所へと侵入するケースが目立ちます。令和5年度には、クマの出没通報が4,055件に達するなど、北海道を中心にその影響が顕著に表れており、地域社会における安全性の確保が急務とされています。
特に、9割を超える市町村でクマ出没の報告があり、一部地域では件数の増加が特に懸念されています。
このような背景から、北海道では新たな取り組みが推進されています。
クマを「指定管理鳥獣」に指定し、その生息や行動パターンの管理を徹底することで、人的被害の削減を目指す方針が打ち出されました。環境省はこれを受け、関連する省令の改正を進め、4月中に施行する方針です。

対策として、人間とクマの接触機会の減少を目的とした様々な対策が計画されており、その中でも電気柵の設置は最前線の防護策とされています。電気柵を用いることで、クマが人の住む地域へと侵入することを阻むことができます。さらに、ハンターの育成を通じて、クマの適切な管理や必要に応じた対処が可能な人材を増やし、地域の安全を守る体制を整えています。

また、ゾーニングとモニタリングの実施は、人とクマの共存を実現するための重要な戦略です。人の生活圏とクマの生息域を明確に分けることにより、互いの安全を守りつつ、クマの保全にも配慮します。これにより、クマによる被害を未然に防ぐと同時に、クマの生態系を保護することが期待されます。

このように、北海道ではクマと人間が安全に共存するための多角的なアプローチが取られています。それぞれの対策を適切に組み合わせ、実施することで、クマによる脅威を最小限に抑えつつ、豊かな自然環境を守り続けることが求められています。

最後に釣り人達へ

ゴミ問題もクマの被害を引き起こしやすい要因のひとつであり、ゴミの適切な管理が求められています。
クマは非常に優れた嗅覚を持っており、食物を探し出す能力が非常に高い動物です。そのため、人間が釣りやキャンプなどのアウトドア活動中に出したゴミが放置されると、その匂いに引き寄せられて人里まで出没することがあります。一度、人から餌を得ることを覚えたクマは、人間の居住地域に再び現れる可能性が高くなり、これが人とクマとの間でトラブルが発生する一因ともなります。

このような事態を避けるためにも、釣り愛好者は、自分たちの行動が自然環境や野生動物に与える影響をよく理解し、責任を持って行動することが求められます。
具体的には、使用した釣り糸や餌のパッケージ、飲食物の容器など、すべてのゴミを持ち帰ることが基本です。
また、次にその場所を訪れる人たちや野生動物が安全に過ごせるように、自然を清潔に保つ努力が必要です。

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