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江藤塾

釣り人のための新時代へ!
マナー向上と共に未来を守ろう!

Roy
Youtube動画、Web制作担当

江藤 文人
塾長
釣り歴(遊びも合わせ) 40年
主にサクラマス・ヒラメ・イカ・マグロ・サケを追いかけ北海道中を駆け巡ります。

「釣り人から見た北方領土」——400km徒歩で伝えたかった想い

北方領土とは何か? 私たち釣り人にとって何を意味するのか?

北方領土といえば、多くの方が択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島の四島を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私が学んできたのは、実際には北緯50度以南の全千島列島と南樺太も日本の領土であるという考え方です。
これは特定の政治的主張ではなく、右派・左派を超えた日本国民共通の課題であり、多くの世代と立場の人たちが長年議論し、模索してきた国家的テーマです。

釣り人として、また北海道の自然と向き合う一人の人間として、私はこの問題をより広いスケールで捉え直す必要性を感じてきました。
その思いを具現化するため、私は北海道・函館駅から旭川駅までの約400kmを、自らの足で14日間かけて歩き通しました。

鮭・マスの減少をどう見るか? 原因と向き合う

近年、北海道沿岸ではサケ・マスの漁獲量が激減しています。
「釣り人が釣りすぎるからだ」
「いや、漁師の乱獲が原因だ」
そんな相互批判が現場で交わされることもあります。

しかし、もっと大きな視点が必要ではないでしょうか。

有識者の方々の意見や私自身の調査を通じて、以下のような原因が見えてきました。

  • 気候変動による水温上昇、稚魚の生育不全
  • 回遊ルートや餌場の変化
  • 日本の排他的経済水域における他国の違法操業

とくに3番目の問題は、人為的に防ぐことが可能です。
メディアで報じられる拿捕事件はほんの一部にすぎず、現場の漁師たちは「実態は氷山の一角だ」と口を揃えます。

こうした現場の声も踏まえ、私は「国として明確な意志と力強い取締りを行うべきだ」との思いを強く感じ、思いを届けるべく、歩くことを決意しました。

領土返還の意味:夢と国益の両立

仮に北方四島が日本に戻ることで、北海道沿岸の水産資源の約23%がこれらの島々で確保できるという試算もあります。
これは漁業にとどまらず、観光業や流通、建設など多様な産業の発展に寄与し、地域社会の活性化に繋がります。

私個人としては、ただこう思うのです。

「あの島で釣りがしたい——それは夢のような話かもしれない。
でも、夢が国益と一致するのなら、それは目指すに値する未来ではないか?」

そんな想いを、400kmの歩みに込めました。

400kmの歩みが教えてくれた人間の限界と、つながる力

徒歩による400kmの挑戦は、体力的にも精神的にも想像を超えるものでした。
初日から脚は悲鳴を上げ、痛み止めに頼りながらの歩行が続きました。
その道中、「昨年の100kmであれほど苦しかったのに、今回はさらにその4倍」という不安がよぎり、時には「途中でやめる理由をどう納得させるか」を自問自答する場面もありました。

しかし、離れていても毎日励ましを送ってくれる仲間やSNSを通じて届く温かいメッセージが、私に一歩一歩を踏み出させてくれました。札幌に到着した瞬間、無事に辿り着けた喜びと感謝の気持ちは、今も鮮明に胸に残っています。
その後の旭川までの140kmはむしろ気持ちが軽く、歩くことそのものが大きな喜びに変わっていきました。

2025年6月27日——多くの支えを得てゴールに立った私の胸にあるのは、「自分がやり遂げた」という達成感でも、「苦難を乗り越えた」という誇らしさでもなく、「多くの人々の思いを自分の歩みを通して伝えることができた」という深い感謝でした。

釣り人だからこそ伝えたいこと——釣り場と未来を守るために

釣り場を巡るトラブルや漁師の方々との摩擦の多くは、釣り人側のマナー意識の低さに根源があると言われています。今こそ、私たち一人ひとりが「釣り」という素晴らしい楽しみを次世代に受け継ぐために、

の5つを必ず実践すべきだと考えます。
個々の努力が大きなうねりとなり、海や川、自然環境の保護に繋がると信じています。そして、その変化の「第一歩」は、自分自身の行動から始まります。

意志ある限り、道は拓ける

この旅で得たものは、自分の限界と向き合った強さだけでなく、人は支え合い、思いをつなげることで大きな道が拓けるという確信です。
今後も私は、一人の釣り人として、そしてこの地で生きる日本人の一人として、小さな行動の積み重ねを大切にし、仲間とともに前進していきます。

皆さまの応援とご協力に、心から感謝申し上げます。




江藤塾
江藤 文人

【徒歩400km】函館から旭川へ。北方領土を想い、釣りの未来を願って

江藤塾の成り立ちなどを語る塾長

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